■美肌には睡眠が大切と言われる理由
睡眠不足が続いた時、お肌の調子が悪いなと感じられたことがあるかと思います。
美肌を保つためには睡眠が大切と言われますが、その理由は睡眠中に分泌される2つのホルモンに関係があるそうです。
お肌は日々生まれ変わりを続けており、このお肌が生まれ変わるサイクルのことをターンオーバーと言います。
ターンオーバーが乱れると古い角質がお肌の表面に溜まり、乾燥やくすみなど様々なお肌トラブルを引き起こす原因となるため、健やかで美しいお肌を保つためには、ターンオーバーがスムーズに行なわれることが大切となります。
眠り始めて約3時間後の深い眠りについた時に分泌される成長ホルモンには、新陳代謝を活性化する働きがあり、血行を良くして老廃物を取り除き、健やかなお肌を保つために欠かすことができません。
また、夜間から睡眠中に多く分泌されるメラトニンは、体内時計のリズムをコントロールし、自然な眠りを促して良質な睡眠をもたらしてくれるほか、成長ホルモンの分泌を助ける働きがあると言われます。
ただし、睡眠が大切と言っても長く眠れば良いというわけではありません。
成長ホルモンは深い眠りについた時に多く分泌されるため、しっかりと休息できる質の良い睡眠を取ることが大切です。
また、メラトニンを分泌させるためには、規則正しい睡眠時間を取ることが大事となり、できるだけ毎日同じ時間に起床し、同じ時間に布団に入ることを心がけてください。
良質な睡眠を取るためのポイント
1)起床後、5~10分ほど太陽の光を浴びる
私たちの体内時計は、朝、目が覚めてから約16時間後に眠気を感じるような仕組みになっているそうです。
起床直後に太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、朝起きて夜眠るという体内リズムが整うことに繋がります。
太陽の光を浴びることで元気が出るほか、夜の睡眠にも効果が期待できるので、朝起きたらまずはカーテンを開けて明るい光を浴びることを習慣にされてみてください。
2)適度な運動を取り入れる
運動する習慣がある人は、寝つきが良く睡眠の質が高いと言われます。
適度な運動は体をリラックスさせて睡眠を促す効果が期待できるため、ヨガやストレッチなど簡単に始められる運動をぜひ取り入れてみてください。
3)お風呂に浸かる
38~40℃程度のぬるめのお湯に15分程度浸かって、リラックスすることも睡眠の質を高めるために効果的です。
なお、入浴後2時間くらい経過し、体温が下がり始めてきた頃が眠りに入りやすいと言われるため、入浴は就寝の2時間前までに済ませることをおすすめします。
また、寝室の温度や湿度、明るさ、寝具など、快眠できる環境を整えることも、質の良い睡眠を取るために大切です。
睡眠の質を下げるNG行動
1)カフェインの摂取
コーヒーやお茶などに含まれるカフェインには、眠気を覚ます作用があります。
就寝前にカフェインを摂取すると、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなることが考えられるため注意が必要です。
睡眠の質を下げないよう、夜間はカフェインの摂取を控えることをおすすめします。
2)就寝前のスマホやゲーム
スマホやゲームなどの画面から出るブルーライトには、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑える作用があります。
ついつい布団に入ってから眠りにつくまでの間、スマホを見てしまいがちですが、良質な睡眠を取るためにはお控えください。
良質な睡眠を取るために大切なポイントは意外と簡単にできるものが多いので、一度ご自身の睡眠を見直していただき、ぜひ実践してみてください。
良質な睡眠で健やかで美しいお肌を目指してください。