■皮脂はお肌にとって大切な存在!!
皮脂とは、毛穴の中にある皮脂腺から分泌される脂分です。
皮脂が多すぎると「お肌トラブルの原因になる・・・」など、皮脂に対してあまり良い印象をお持ちでない方もいらっしゃるかと思います。
そんな少し嫌われ者の印象もある皮脂ですが、皮脂は外部からの刺激や乾燥から私たちのお肌を守るというとても大切な役割を果たしてくれています。
皮脂の役割
◎お肌のうるおいを保つ
皮脂腺から分泌された皮脂は汗腺から分泌された汗などと混ざり合って、お肌の表面に皮脂膜という薄い油膜を作ります。
この皮脂膜は「天然の保湿クリーム」とも呼ばれ、お肌の内側にある水分の蒸発を防ぐフタのような役割をして、お肌のうるおいを保ってくれています。
◎お肌を保護する
お肌の表面を覆う皮脂膜はバリアのような役割を担い、外部の刺激からお肌を守ってくれています。
例えば、摩擦はお肌にダメージを与えてしまいますが、皮脂膜が適度にお肌の表面を覆ってくれていることで、お肌に摩擦が加わった場合でも、お肌が乾燥している状態に比べるとダメージを和らげることができます。
その他にも、細菌などの異物が侵入するのを防ぐ役割も果たしてくれています。
◎抗菌作用
お肌の表面には、常在菌という善玉菌がたくさん住んでおり、この常在菌は皮脂をエネルギー源としているそうです。
常在菌が皮脂を分解することによって、お肌の表面は弱酸性に保たれます。
お肌の表面が弱酸性に保たれることで、酸に弱い性質がある細菌や病原菌などの繁殖を防いでくれます。
ただし、皮脂が過剰に分泌されることで、皮脂や古くなった角質が毛穴に詰まってニキビの原因になることやテカリの原因になることなども考えられます。
顔の中でも、皮脂の分泌が活発な額・鼻・あごをつないだTゾーンと呼ばれる箇所はニキビやテカリが起きやすい部分でもあります。
また、お肌にさまざまなメリットをもたらしてくれる皮脂ですが、時間が経過し酸化してしまうとお肌のくすみが気になり、毛穴の黒ずみの原因になることなども考えられますが、適度な洗顔で古くなった皮脂を取り除くことで、皮脂の酸化を防ぐことにつながります。
皮脂はお肌を守ってくれる大切な存在です。
皮脂をうまくコントロールし、美しいお肌を目指してください。