■手は顔よりも老けやすい!?
常に露出している手は、外部から多くのダメージを受けているばかりでなく、日常生活の中で様々な活動や作業で使用したりと、私達の体の中でも酷使しがちな部位の一つです。
それにも関わらず、顔のように丁寧なケアがされていないことが多く、手は顔よりも老けやすいと言われます。
手が老けやすいとされる原因
◎血行不良
手は末端部分に位置しており、末端部分は血液が行き届きにくい傾向があるため、血行不良が起こりやすくなります。
血行不良により新陳代謝が滞ると老廃物が排出されにくくなり、くすみやシワ、シミなどのお肌トラブルを招く原因となります。
また、血行不良によって十分な栄養や酸素が手に行き届きにくいことも、手の老けを招く原因となります。
◎紫外線
手は服などでガードされないため、紫外線によるダメージを大きく受けていると考えられます。
紫外線を浴びることで、お肌の弾力やハリを保つコラーゲンやエラスチンが破壊されるため、お肌は弾力を失い、たるみやシワを引き起こす原因となります。
◎皮脂腺が少ない
お肌のうるおいを保つために大切な皮脂ですが、実は手は皮脂腺の数が少ないため乾燥しやすくなります。
そのため、手は乾燥によるシワが生じやすくなります。
手の老けを防ぐため日常の中で気をつけたいこと
◎過度な手洗い
感染対策のため、こまめな手洗いは大切ですが、過度な手洗いはうるおいを保つために必要な皮脂までも洗い流してしまうため、角質層の水分が蒸発し、手肌の乾燥に繋がります。
乾燥を防ぐためには、洗浄力がマイルドな洗剤やぬるま湯を使用するなどして、できるだけ手肌への負担が少ない手洗いを心がけていただくとともに、手を洗った後はハンドクリームなどで手肌をしっかり保湿してあげてください。
また、同じく感染対策のために行なうアルコール消毒ですが、アルコールが蒸発する時に手の水分も一緒に奪ってしまうため、アルコール消毒の後も手肌をしっかり保湿してあげてください。
◎紫外線対策
紫外線は一年を通して降り注いでいます。
夏は紫外線対策がしっかりできていても、それ以外の季節は紫外線対策への意識が低くなりがちです。
手は一年中露出しているため、夏以外の季節も日焼け止めをしっかりと塗り、手を紫外線から保護してあげてください。
なお、UV効果のあるハンドクリームを使用すると紫外線対策と保湿ケアが一緒にできるためおすすめです。
対策
◎保湿ケア
手は皮脂腺が少ないだけでなく、手洗いや水仕事など水に触れることが多いため、どうしても乾燥しがちです。
手を洗った後や水仕事の後は、ハンドクリームでこまめに保湿することを習慣づけてください。
また、定期的にスペシャルケアとして、コットンパックをすると効果的です。
パックのやり方は、化粧水を含ませたコットンを手にのせ、その状態のままビニール袋で手を覆い3分ほど置きます。
3分経過したら外して、クリームでしっかり保湿します。
手肌も顔と同様にしっかりケアしてあげることで、うるおいのある健やかなお肌を保ちやすくなります。
◎ゴム手袋を着用
お皿洗いや水回りの掃除で使用する洗剤は皮脂も落としてしまうため、手荒れの原因になります。
また、高温のお湯も皮脂を洗い流してしまいます。
そのため、水仕事の際はゴム手袋を着用することをおすすめします。
◎ハンドマッサージ
手の老けを招く血行不良の対策には、ハンドマッサージがおすすめです。
マッサージによって血行不良が改善され、新陳代謝が促されることで老廃物が排出され、くすみやシワなどの予防に繋がります。
マッサージの際は、クリームなどで滑りを良くし、お肌に余分な負担がかからないようご注意ください。
爪の周辺を揉むだけでも手指が温まるため、まずは指先から始めてみるのもおすすめです。
手は、意外と人の目につきやすい部位です。
手もしっかりとケアを行ない、年齢を感じさせない美しい手肌を目指してください。