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132:試作と改良の道のり

■理想とする化粧水への挑戦

私たちの化粧水づくりは、挑戦と発見の連続でした。
化粧水はお肌に直接触れるものだからこそ、成分に対して一切の妥協をしないために「配合しない成分リスト」の作成は徹底的にこだわりました。
しかしながら、リストの制約によって様々な課題に直面することとなり、それらを解決して理想の化粧水を形にするまでには、多くの試作と改良を繰り返す日々が続いたのです。

私たちが掲げた“素肌力を損なうことになり得る成分は配合しない”という指針は、私たち自身への大きな壁となり立ちふさがりました。
化粧品製造の現場では、従来の配合や慣習に基づく製造方法が主流であり「配合しない」という制約を設けたことで、従来の処方や製法では解決できない問題が次々と浮かび上がったのです。
特に、保湿力と使用感の両立を実現するには、業界の常識である成分の組み合わせではなく、一から成分を選び直し、その組み合わせおよび配合率を試行錯誤しながら調整する必要がありました。

試作段階では、研究開発担当者と密に連携をとりながら、試行錯誤を重ねることで少しずつ突破口が見えてきました。
その過程で「お肌に負担をかけないこと」を軸とした成分選びや、配合量の調整の重要性を改めて実感しました。
さらに、化粧水に求められる「使用感の心地よさ」は、試作を通して慎重に検討し、お肌に触れた瞬間の感触や、時間が経過した後の状態まで、細部にわたり確認を繰り返しました。
多くのお客様に受け入れられている化粧水の使用感を参考にしつつ、オリジナリティを失わないために独自のアプローチを探りながら、完成形へと近づけていきました。
試作を繰り返す中で気づいたことは、お肌に触れる化粧水は単なる「製品」ではなく、使う方々の生活の一部になるものであるということです。
そのため、化粧水を手にとっていただく瞬間や、使用後に感じられる満足感を大切にし、試作と改良を進めていきました。
また、外部のモニターの方々のお声も大きな力となり、試行錯誤の末、約1年という期間でついに化粧水を完成させることができました。
この化粧水は、私たちの信念を体現し、お肌に寄り添う化粧品づくりの第一歩となったのです。

次回のブログ記事は「これからの挑戦」として、新たな展開についてご紹介します。

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