■夏でも湯船に浸かると良い理由
気温が高くなる夏は、シャワーだけで済ませてしまいがちですが、夏でも湯船に浸かることがお肌にとって良いとされています。
湯船にゆっくり浸かり、冷房で冷えた身体を温めることで、血流が良くなり、お肌に十分な酸素と栄養が届けられ、お肌や身体の調子が整いやすくなると言われています。
また、夏は汗や皮脂の分泌量が増えたり、日焼け止めを使用する頻度も多くなるため、毛穴に汚れが溜まりがちになります。
湯船に浸かることで毛穴が開き、シャワーでは落としきれない毛穴の奥に詰まった汚れが取り除きやすくなり、お肌を清潔に保つことができ、お肌トラブルの予防にもつながります。
入浴の仕方を少し意識するだけで、お肌に良い働きをもたらしてくれることがたくさんあります。
入浴のメリットについては「入浴のメリットとポイント」に詳しく記載しておりますのでそちらをご覧ください。
美肌になるための入浴のポイント
◎入浴の前に
入浴中はたくさんの汗をかき体内の水分が失われやすくなるため、入浴前にコップ一杯の水を飲んで水分を補給してください。
水分補給により脱水症状やお肌の乾燥を予防し、体内の水分バランスを保つことにもつながります。
また、軽くストレッチをして身体をほぐしておくと血流がよくなり身体が温まりやすくなるそうです。
◎温度と入浴時間
熱いお湯はお肌のうるおいを守る皮脂や保湿成分を流してしまうため、乾燥を招く原因となってしまいます。
お湯の温度はじんわりと汗が出てくる38~40℃程度で、湯船に浸かる時間はお肌の水分を奪いすぎない15~20分が目安と言われています。
気温の高い時期は熱中症の心配もありますので、体調に気をつけていただきながら、38℃ぐらいのぬるめのお湯に少し短めの時間浸かることもおすすめです。
◎蒸しタオル
洗面器などに少し熱いと感じるくらいのお湯をためてタオルをひたし、絞るだけで簡単に蒸しタオルを作ることができます。
湯船に浸かりながら蒸しタオルを顔に当てておくだけで、蒸しタオルの温熱作用と蒸気で自然に毛穴が開き、毛穴の奥に詰まった皮脂や汚れが落としやすくなります。
蒸しタオルを利用することのメリットや注意点は「蒸しタオルでうるおいのあるお肌に」をご覧ください。
◎マッサージとストレッチ
お湯の中では浮力によって体重が10分の1程度になり、身体が軽くなることで、関節や筋肉の緊張が緩みやすくなるそうです。
湯船に浸かりながら行なうストレッチは無理なく身体を伸ばすことができ、柔軟性が増すと言われています。
また、手足の先から心臓に向かって軽くマッサージすることで、血行やリンパの流れが良くなり、むくみの解消にもつながります。
入浴後のケア
◎保湿
入浴後は肌表面に残った水分が蒸発する際に、お肌の内側の水分も一緒に蒸発してしまいお肌が乾燥しやすくなりますので、すぐに保湿を行なうように心がけてください。
化粧水は手のひらを使って、心地よく感じるくらいの強さでやさしく顔を包み込むように、顔全体になじませます。
化粧水をつけた後にクリームを塗るまでの時間を空けすぎるとお肌の表面が乾燥してしまいますので、化粧水がなじんだらすぐにクリームを塗ってうるおいを逃がさないようにすることが大切です。
また入浴後は顔だけでなく、全身のケアも怠らないようにし、肘や膝、かかとなど乾燥しやすい部分にはクリームを優しくすりこむように保湿してください。
◎水分補給
入浴後もコップ一杯の水を飲んで水分を補給してください。
お肌の内側からもうるおいが保たれ、乾燥予防に役立ちます。
夏でもしっかり湯船に浸かる習慣をつけていただき健やかなお肌を目指してください。