■お肌の乾燥を感じやすくなる冬
気温が低くなる冬は、1年のうちで最も湿度が低く空気が乾燥する季節と言われています。
空気が乾燥していると、肌表面の水分が奪われお肌が乾燥しやすくなります。
また、気温が低くなると身体が冷え、血管が収縮して血流が悪くなるため、お肌に必要な栄養が行き渡らず、老廃物がスムーズに排出されなくなり、お肌の乾燥や肌荒れを引き起こす原因になります。
冬のお肌を健やかに保つためには、お肌を乾燥させない環境づくりや保湿ケアが重要です。
冬の乾燥対策
◎外出時
冷たい風にあたることで身体が冷え、お肌が乾燥してしまいます。
外出される際は、マフラーや手袋、帽子などを活用しお肌の冷えや乾燥から守る対策をしてください。
◎室内の加湿
お肌のうるおいに最適な湿度は60~70%程度で、湿度が50%を下回るとお肌が乾燥すると言われています。
室内では暖房器具の使用により湿度が低下し空気が乾燥しやすくなりますので、加湿器を活用したり洗濯物を部屋干しするなど、湿度を上げる工夫をしてください。
湿度を上げる方法については「美肌と湿度の関係」に記載しておりますのでこちらをご覧ください。
◎水分補給
冬は身体が冷えて汗をかくことが少なくなり、のどの渇きを感じにくくなるため、水分を摂る機会が減って水分不足になりがちです。
体内の水分が不足すると、お肌も乾燥しやすくなってしまいますので、こまめに水分補給をするよう心がけてください。
身体を冷やさないために、常温や温かい飲み物を少しずつ補給するのがおすすめです。
◎入浴の温度と時間
冬は身体が冷えているため、お湯の温度を熱めに設定し、入浴時間も長くなりがちです。
しかし熱いお湯や長湯は、皮脂を取り過ぎてしまい水分が奪われやすくなることで、お肌を乾燥させてしまいます。
お肌のうるおいを保ちながらしっかり身体を温めるには、38~40℃程度のお湯に、15~20分程度入浴するのが良いそうです。
保湿ケア
洗顔後や入浴後は、お肌の水分が奪われやすい状態になります。
うるおいのあるお肌を保つために時間をあけず、すぐに化粧水やクリームで保湿を行なうようにしてください。
また入浴後は顔だけでなく、全身の保湿を怠らないことが大切です。
皮脂分泌が少ない腕や脚、特に乾燥しやすい肘や膝、かかとなどにもクリームを軽くすりこむように馴染ませ保湿してください。
まだまだ、気温と湿度が低い季節が続きます。
乾燥予防対策を習慣化していただき、冬でもうるおいのあるお肌を保てるように心がけてください。