■秋のお肌は不安定になりやすい
気候も穏やかになり過ごしやすくなる秋ですが、季節の変わり目はお肌が不安定になりやすい時期でもあります。
特に夏から秋にかけての季節の変わり目は「秋の肌枯れ」とも言われるようにお肌の疲れが出やすく、気温や湿度の変化、乾燥によりお肌の不調を感じられる方が多くいらっしゃいます。
お肌が不安定になりやすい理由
◎夏の疲れ
お肌は、夏に受けた強い紫外線や冷房による乾燥の影響が残った状態になっています。
乾燥したお肌は固くなり古い角層がはがれにくく、いつまでもお肌の上に溜まった状態になるため、角層に水分を保持することができず、うるおい不足になってしまいます。
ちりめん状のシワが目立ちやすくなり、毛穴が開きやすくなるため、お肌がくすんで見えてしまうこともあります。
◎空気の乾燥
秋は、日中と朝晩の寒暖差が大きくなります。
気温が下がると空気中の水蒸気量が少なくなるため湿度が下がり、乾いた冷たい風が吹くようになります。
この冷たい風がお肌にあたると、肌表面の水分が奪われ乾燥します。
また、暖房器具を使用するようになると、屋外と室内の温度差が大きくなります。
室内の温度が上がると湿度は下がってしまうので、室内の空気がより乾燥した状態になってしまい、お肌が乾燥します。
お肌の乾燥を防ぐポイント
◎保湿
夏の間は活発だった皮脂腺や汗腺の働きは弱まり皮脂分泌が減少し、お肌の水分が蒸散しやすくなるため、油分も水分も不足した状態になります。
たっぷりの化粧水で水分の補給をした後、クリームで油分の補給もしっかり行なってください。
乾燥が気になる場合は重ね付けをして保湿してください。
◎湿度
部屋の湿度は、60~70%程度を目安にすると良いと言われています。
加湿器を利用したり、部屋に濡れたタオルを干すなど、部屋の湿度を上げる工夫をしてお肌が乾燥しないような環境をつくることが大切です。
◎血行促進
秋は朝晩の気温が急激に低くなることで、体が冷え血行が悪くなり代謝が下がります。
体を冷やさないように、体が温まるような食事を取り入れたり、衣類での調節や、入浴時はシャワーだけで済ませず湯船につかって体を温めるようにしてください。
また、過ごしやすい気候でもありますので、適度な運動をすることもおすすめです。
◎紫外線対策
夏ほどではありませんが、まだまだ秋も紫外線量は多いと言われています。
秋は夏より太陽の位置が低くなり、日が斜めに差すため紫外線が顔全体や首に当たりやすくなります。
日焼け止めを付けていただき、日傘や帽子、長袖のカーディガン、サングラスなどを活用し紫外線からお肌を守る対策をしてください。
秋から冬に向けて本格的な乾燥シーズンを迎えます。
秋のうちにしっかり乾燥対策をはじめていただき、冬の乾燥に負けないうるおいに満ちた美肌づくりを目指してください。