■水分量が少なく乾燥する部分がある
男性のお肌の水分量は女性の約半分といわれています。
その原因の1つと考えられるのが、男性のお肌は女性と比べ水分保持機能の役割を持つ角質細胞の面積が少ない傾向にあるという点です。
それにより、男性のお肌は保水力が低く、水分蒸散量が2倍以上多くなるため、お肌の水分量が少なくなるそうです。
肌水分量が少ないことにより、お肌が脂っぽくても実はカサつき乾燥しているという男性特有のお肌の悩みもあります。
額から鼻にかけてのTゾーンはベタつきやすく、頬からあごにかけてのUゾーンは逆に乾燥しやすい状態です。
そのせいで乾燥を招き、肌のキメが粗くなったり、小ジワが目立ったりなど別のお肌の悩みを生じる恐れもあります。
また、乾燥を防ごうとして皮脂量が増え、毛穴が開きやすくなります。
Tゾーンとは
額・鼻・あごをついないだT字形の部分のことです。
他の部位よりも皮脂腺が活発で、皮脂の分泌量が頬の2倍と言われています。
ニキビやテカリなどお肌トラブルが起きやすい部分でもあります。
Uゾーンとは
口の周辺や頬から顎にかけてU字形の部分のことです。
比較的皮脂の分泌量が少なく乾燥しやすいため、十分な保湿が必要となります。
皮脂が活発でベタつきやすい
男性のお肌は、女性に比べて約0.5mm厚いといわれています。
お肌には本来、自ら健やかな素肌を保とうする力が備わっており、うるおいが不足するとそれを解消しようとして皮脂の分泌を活発にする傾向があります。
男性のお肌の皮脂量は男性ホルモンの影響で思春期の頃から皮脂の分泌が活発になり、女性の約3倍の皮脂量を分泌します。
一般的に男性のお肌は女性よりも脂っぽく、ベタつきがちだといえます。
年代別では30代男性の油分が一番多く、加齢と共に皮脂量が減少する女性とは異なり、年齢を重ねても皮脂はそれほど減少しません。
そのため、見た目にもテカリがちで肌表面が汚れやすく、ニキビなどのトラブルにつながりやすいといえます。
特に30代男性の皮脂分泌量が1番多いとされており、充分なケアが必要といえます。
ヒゲ剃りや紫外線によるダメージ
男性のお肌にダメージを与えていると考えられるのが「ヒゲ剃り」と「紫外線」です。
身だしなみのため習慣的に行なうヒゲ剃りですが、お肌を守る役割をしてくれている皮脂を必要以上に落としてしまう可能性があります。
ヒゲと一緒に角質層まで削り取ってしまうため、細かな傷や赤み、ひりつきを感じることがあります。
男性のお肌は、おでこや鼻といったTゾーンはテカリがちで口周りやフェイスラインはカサカサしているといった乾燥性脂性肌(混合肌)が男性に多く見られるのも、シェービングが大きな要因となっています。
そのまま放置してしまうと、お肌トラブルに発展してしまうこともあるので注意が必要です。
男性は、女性に比べ紫外線対策への意識が低いため、紫外線によるダメージを大きく受けていると考えられます。
年中降り注ぐ紫外線ですが、シミやシワ、たるみなど肌老化の原因の80%が紫外線による光老化だといわれています。
紫外線を浴びることで、お肌の弾力やハリを保つ役割をするコラーゲンやエラスチンが破壊され、弾力を失ったお肌はたるみ、シワが形成されてしまいます。
また、お肌の水分量を減少させ保湿機能も低下させてしまうため、乾燥肌や肌荒れを引き起こすともいわれます。
紫外線からお肌を守り健やかな素肌を保つため、適切な紫外線対策を行なうことが大切です。