■配合しない成分リストとは

化粧水の開発にあたり、最初に取り組んだのが「配合しない成分リスト」の作成です。
“素肌力を損なうことになり得る成分は配合しない”という信念を基に、お肌の負担となるような成分について徹底的に調査を行ない、約1,500種類におよぶ成分をリストアップし「配合しない成分リスト」が完成しました。
リスト作成において心がけたこと
◎徹底した情報収集
化粧品に使われている成分についての知識を深めるため、専門書などで特性や使用目的を学び、判断材料としました。
◎お肌への影響
化粧品に含まれる成分がお肌にどのような影響を与えるか、また長期間使用することでお肌に負担をかけないかについて重視し、様々な視点から適切に判断できるよう努めました。
◎業界の常識を見つめ直す
化粧品業界で広く使用されている成分についても、改めてその役割や特性を検討することにし、すべての成分について先入観を持たずに判断するようにしました。
工場との出会い
「配合しない成分リスト」を化粧品製造工場へ持ち込み、研究開発担当の方々に見ていただいたところ「これらの成分を配合せずに化粧品を作ることはできない」「やったことがない」と言われ、私たちの化粧品に対する想いを説明しても「化粧品業界の常識的にあり得ない」「素人の空論」という反応で断られる日々が続きました。
それでも諦めずに、私たちの想いを説明し続けた結果、ついに「そこまで熱い想いがあるのならやってみます。」と仰っていただける方に出会うことができたのです。
“売るための成分を配合する足し算の化粧品”から“リストアップした成分を配合しない引き算の化粧品”という難しい制約条件の中で私たちの化粧水づくりが始まったのです。
「保湿」と「使用感」へのこだわり
化粧水づくりで特に重要と考えたのが、素肌力をサポートし維持するために必要な「保湿」と、お客様が毎日使いたくなる心地良い「使用感」の両立でした。
これらを両立させるために、何度も配合の見直しや調整を行ないました。
保湿成分については、植物性の天然保湿剤から厳選することとし、化粧水の役割を果たしながら、納得できる使用感を追求するため、市販の様々な化粧水を買い集めました。
どのようなテクスチャや感触が多くの方に受け入れられやすいのかを徹底的に研究したうえで、使用感のベンチマークを選定しました。
次回のブログ記事では、この化粧水がどのように完成したのかについてご紹介します。