■ ほうれい線とは?
鼻の両脇から口元にかけてハの字にできる溝のことで、鼻唇溝(びしんこう)とも呼ばれます。
この溝が目立つと、顔全体が疲れて見えるだけでなく、実年齢より老けて見られることもあるようです。
また、ほうれい線は年齢とともに深くなりやすいという特徴があるため、早めに予防や対策をしておくことが重要と言われています。
ほうれい線ができる原因
◎お肌のたるみ
年齢とともに、お肌のハリや弾力を保つ役割を持つコラーゲンやエラスチンが減少し、お肌がたるみやすくなります。
その結果、頬が下がり、皮膚が重力に引っ張られてほうれい線が深く目立つようになります。
また、スマホやパソコンを長時間見たり、うつむいた姿勢を続けることも、たるみやシワができやすくなる要因とされています。
◎乾燥
お肌が乾燥すると柔軟性が低下し、シワができやすくなると言われています。
特に口元の皮膚は薄いため、乾燥の影響を受けやすく、お肌がうるおいを失うことによってできる小ジワが徐々に刻まれることで、ほうれい線が目立ちやすくなることがあります。
冬場や日によってほうれい線の深さが変わると感じる場合は、乾燥が原因でほうれい線が強調されている可能性があるそうです。
◎紫外線
紫外線を浴びることで、コラーゲンやエラスチンが破壊され減少します。
コラーゲンやエラスチンの減少は、お肌のハリや弾力の低下につながり、シワやたるみができやすい状態になり、ほうれい線を目立たせる原因になると言われています。
◎表情筋の衰え
表情筋は顔の表情を作り出す筋肉で、頬や口元を支える役割も担っています。
表情筋が衰えることで顔の皮膚が支えきれなくなり、ほうれい線が目立つようになります。
普段から笑顔が少なく無表情でいる時間が長かったり、食べ物をよく噛まずに飲み込んでしまうなど、口元を動かす機会が減ることが、表情筋の衰えにつながるそうです。
日常ケアで意識できること
◎お肌の保湿
お肌が乾燥しキメが乱れるとお肌の弾力が損なわれ、たるみやシワ、くすみを招く原因となります。
ハリとうるおいのあるお肌を保つためには、化粧水やクリームでしっかりと保湿を行なうことが大切です。
化粧水はたっぷり手にとって顔全体につけたあと、目の周りや口元など細かい部分にもしっかりなじませます。
化粧水がお肌になじんだら水分が蒸発しないように、クリームで保湿してください。
クリームは手のひらで温めてから、お肌のキメに沿って横方向にやさしく丁寧につけることでなじみがよくなります。
◎紫外線対策を怠らない
紫外線はお肌の乾燥を進める要因のひとつと言われており、季節や天候にかかわらず、一年を通して降り注いでいるため、日焼け止めを毎日使って紫外線対策をすることが大切です。
外出時には、日傘や帽子、UVカットのサングラスなどを活用して、紫外線からお肌を守る対策を行なってください。
紫外線対策については「紫外線対策」に詳しく記載しておりますので、そちらをご覧ください。
◎表情筋を意識的に使う
普段から笑顔を心がけたり、口角を引き上げるなど、口元をしっかり動かすことを意識するだけでも筋肉の衰えを防ぐことにつながるそうです。
また、簡単な表情筋のエクササイズも顔の筋肉を鍛える方法として役立ちます。
例えば、「い・う・え・お」と口を大きく開けて発音したり、舌を出す、頬を膨らませたりへこませたりといった動作が手軽にできるケアとしておすすめです。
表情筋については「表情筋を鍛える方法」に記載しておりますので、そちらも併せてご覧ください。
ほうれい線の予防やケアは、日常の小さな積み重ねによって変化を感じられることもあります。
日々のスキンケアを怠ってしまうと、ほうれい線が目立ちやすくなってしまいますので、正しいスキンケアを毎日継続していただき、健やかなお肌を目指してください。