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108:オイリー肌をコントロールするには?

■オイリー肌とは?

皮脂腺が過剰に働き、皮脂の分泌が多くなる肌タイプのことを指します。
このタイプのお肌は、特に「Tゾーン」と言われる額や鼻周りなどがテカリやすく、毛穴が目立ちやすいのが特徴です。
皮脂は本来、お肌の水分の蒸発を防ぎ、皮膚のうるおいを守る役割をしていますが、皮脂が過剰に分泌されることで皮脂や古くなった角質が毛穴に詰まり、ニキビや吹き出物ができやすくなったり、お肌のくすみや毛穴の黒ずみなどのお肌トラブルが起こりやすくなると言われています。
Tゾーンについては「Tゾーンのスキンケア」に詳しく記載しておりますので、そちらをご覧ください。

◎ホルモンバランスの変化

成長期やホルモンが活発に変動する時期は、ホルモンバランスが乱れることで、皮脂腺が刺激され皮脂の分泌が増加しやすくなると言われています。

◎環境

暑い季節や湿度の高い環境では、皮脂腺がより活発に働き、お肌がテカリやすくなります。
また、エアコンなどの使用により空気が乾燥している室内では、お肌も乾燥しやすくなり、皮脂が多く分泌されることがあります。

◎ストレス

身体はストレスを感じると、コルチゾールと呼ばれるホルモンが多くなり、皮脂腺が刺激され、皮脂の分泌が増加します。
日々のストレスや緊張が続くと、お肌トラブルが起こりやすくなり、オイリー肌になる傾向があるそうです。

◎食生活

油分や糖分の多い食品を過剰に摂取することや、ビタミンやミネラルの不足も、皮脂分泌を増加させる原因になります。

◎間違ったスキンケア

テカリが気になるからと洗浄力の高い洗顔料を選んだり、洗顔時にゴシゴシ擦りお湯で洗い流したりすることでお肌を乾燥させ、皮脂を多く分泌する原因となってしまいます。
また、オイリー肌だからといって保湿を怠ると、お肌の乾燥を補おうとして皮脂を過剰に分泌することにもつながります。

◎適切な洗顔

洗顔で皮脂や毛穴に溜まった汚れ、肌表面の古い角質をしっかり取り除くことが大切です。
洗顔料はしっかり泡立てて、キメの細かい弾力のある泡をたっぷりつくり、お肌の上を転がすようにやさしく洗ったのち、ぬるま湯で洗い流してください。
お肌のテカリが気になるからと1日に何度も洗顔し過ぎてしまうとお肌に必要な皮脂まで落としてしまい、皮脂の過剰分泌を招いてしまいますので注意が必要です。
洗顔の手順については「スキンケア基本「洗う」」に記載しておりますので、そちらをご覧ください。

◎保湿

べたつくからと保湿を怠りがちですが、保湿は、お肌の水分と油分のバランスを整え、皮脂分泌をコントロールするために欠かせません。
洗顔後は肌表面の水分が蒸発しやすくなっていますので、すぐにたっぷりの化粧水でお肌にうるおいを与えてください。
その後うるおいを逃がさないようにクリームでしっかり保湿することが大切です。
べたつきが気になる方は、クリームの使用量を調節してください。
保湿については「スキンケアの基本「潤す」」「スキンケアの基本「保つ」」に詳しく記載しておりますので、そちらをご覧ください。

◎生活習慣の見直し

健やかなお肌を保つためには、バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動は、欠かせません。
ビタミンやミネラルを多く含む野菜や果物を積極的に取り入れ、油分や糖分の摂取を控えることで、皮脂分泌をコントロールする助けになると考えられます。
また、ストレスを軽減するためのリラクゼーションや趣味を持つことも、ホルモンバランスの安定につながり、オイリー肌のケアに役立つと言われています。

肌タイプには個人差がありますが、適切なケアと生活習慣の改善を行なうことで、オイリー肌をコントロールし、健やかなお肌を目指してください。
皮脂の分泌が多いことだけでなく、赤みや湿疹などの症状がある場合は、皮膚炎の可能性も考えられますので、症状が続く場合は、早めに皮膚科専門医等へご相談されることをおすすめします。

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