■かかとのひび割れって?
かかとがガサガサになり靴下を脱ぐ際に引っかかるという経験をされた方もいらっしゃると思います。
また、ひび割れが深くなると出血や痛みを伴うこともあるので、かかとのケアは重要です。
ひび割れの主な原因
◎乾燥
かかとには皮脂腺がなく、お肌にうるおいを与える皮脂が分泌されないため、常に乾燥している状態です。
その状態が続くと皮膚のターンオーバーが乱れ、古い角質が残ったままとなりひび割れができやすくなります。
また、身体が冷えてしまうと血行不良を招き、かかとが乾燥しやすくなります。
◎摩擦などによる刺激
かかとは身体の中でも特に圧力がかかる部位となり、歩く、立つなどの動作によって日常的に刺激を受けているため、皮膚を守ろうと角質に厚みがでて硬くなり、体重がかかったときに皮膚が伸びることができず、肌表面に亀裂ができてひび割れとなります。
また、靴下や靴との擦れも、かかとに刺激を与えます。
サイズの合っていない靴を履いていたり、日頃から床を裸足で歩くことも、かかとに摩擦が起きて角質が厚くなるため、ひび割れになりやすいです。
ひび割れの改善方法
◎角質を柔らかくする
ひび割れは角質が硬くなっている状態なので、角質を柔らかくするため、湯船に38~40℃程度のぬるめのお湯をはり、10分~15分ほどゆっくり浸かって身体を温めます。
入浴中に足の裏をマッサージすると血行がよくなり、新陳代謝が促されます。
お風呂に入る時間がないときは、足湯だけでもいいかと思います。
◎クリームで保湿する
入浴後は汚れとともにお肌のうるおいも洗い流されるため、保湿クリームを塗ることが重要です。
保湿クリームを塗るタイミングは、入浴直後と言われており、入浴直後のお肌は程よく水分を含んでしっとりしているため、クリームがよくなじみます。
◎靴下をはいて乾燥を防ぐ
しっかり保湿した後は、靴下をはいてかかとを乾燥から防ぐことが大切です。
また、靴下をはくことによって、足全体が温まり血行がよくなります。
かかとケアで注意すること
ひび割れは、皮膚表面の硬くなった角質にできるため、軽石やリムーバー(やすり)などで削ったりする方もいると思いますが、必要な角質まで削ってしまうと皮膚のバリア機能が低下し、さらにかかとの乾燥を招くことに繋がります。
バリア機能が低下すると、お肌を守るためにかえって角質が厚くなってしまうので、必要以上に角質を取り除くのは控えてください。
普段、人の目につきにくいところではありますが、だからこそ見えるときは、案外見られています。
普段見えないところだからこそ、毎日ケアすることを心がけてください。
丁寧なセルフケアも大切ですが、ひび割れが酷い場合などは、皮膚科専門医等へご相談ください。