■粉吹き肌はどうしてなるの?
粉吹き肌とは、肌表面の薄い皮がめくれ、カサカサに乾いて白っぽく粉を吹いたようにみえる状態が特徴で、乾燥が主な原因となります。
粉吹き肌は、顔だけでなく、ひじ、ひざ、かかと、背中など全身にみられます。
粉が吹いたお肌を放置し、乾燥が進むとお肌にひび割れが起こったり、痒みが出る場合があります。
粉吹き肌になる主な原因
1)室内の乾燥
乾燥というと、気温が下がり空気が乾燥する冬場のイメージがあるかと思いますが、夏場もエアコンを使用することで室内が乾燥します。
エアコンの風によって空気が循環することで、お肌の水分が奪われてしまい、お肌が乾燥しやすい状態になります。
2)間違った洗い方と入浴方法
顔を洗うときに、力を入れすぎたり、水圧の高いシャワーを直接顔にかけたりすると、角層を傷つけてはがれやすくなり、お肌が乾燥しやすい状態となります。
また、身体を洗うときもナイロンタオルでゴシゴシ体を洗ったり、熱いお湯で流したりしてしまうと、皮脂が流れてしまい、お肌がより乾燥しやすくなります。
3)ターンオーバーの乱れ
角質は本来、一定の期間が経過して古くなると自然にはがれ落ちますが、ターンオーバーが乱れるときちんとはがれ落ちることができず、お肌に残った角質がめくれて粉を吹いているように見えます。
ターンオーバーの乱れは、寝不足やストレス、不規則な生活習慣や加齢などによって起こると言われています。
粉吹き肌の予防
◎室内の乾燥
エアコンにより室内の乾燥を感じたときは、加湿器を置いて室内の湿度を60~70%に保ち、加湿を心がけてください。
濡れたタオルをハンガーにかけておくだけでも加湿になります。
◎保湿
顔や身体を洗う際は、お肌に刺激を与えないようにたっぷりの泡でやさしく洗うことを心がけ、洗いすぎないように注意してください。
顔の保湿を行なうときは、化粧水だけではなく補った水分を逃がさないようクリームでお肌をしっかりと保湿してください。
化粧水やクリームをつける際は、やさしく包み込むようにハンドプレスを行ない、特に気になる部分には重ねづけをしてください。
また、化粧水やクリームの使用量が少ないとお肌と手の間で摩擦が起こり刺激を与えてしまいますので、メーカーが推奨している使用量でやさしく塗ってください。
また、身体の保湿を行なうときは、ボディクリームなどを塗ってケアをしてください。
お肌を乾燥から守ることが大切ですので、季節を問わず、日頃から保湿することを心がけるようにしてください。
お肌に痒みや湿疹など症状が出た場合やお肌に違和感があり気になる場合は、皮膚炎も考えられますので、皮膚科専門医等へご相談されることをおすすめします。