■お肌のうるおいを保つ
基礎化粧品にはそれぞれに使う目的や役割があり、化粧水の主な役割はお肌に水分を与えることです。
せっかく洗顔後のお肌に化粧水でたっぷりと水分を与えても、そのままではせっかくお肌に与えた水分が蒸発してしまいます。
そこで、化粧水でお肌に与えた水分を保持し、水分の蒸発を防ぐ役割をしてくれるのが保湿クリームです。
本来、お肌の表面には皮脂腺から分泌される皮脂と汗腺から分泌される汗などが混ざり合ってできた皮脂膜という薄い油膜が存在し、この皮脂膜は「天然の保湿クリーム」とも呼ばれ、お肌の水分の蒸発を防ぐなど、健やかなお肌を保つために大変重要な役割を果たしてくれています。
洗顔によって、汚れとともに皮脂膜も洗い流されてしまうため、化粧水でお肌に水分を与えた後はフェイスクリームで油分を補ってあげてください。
クリームを塗布することで、クリームに含まれた油分が皮脂膜と同じような働きをし、化粧水で与えた水分が蒸発するのを防ぎうるおいを保つことができます。
手順
1)化粧水がなじんでいることを確認する
まずは化粧水がお肌にしっかりなじんでいることを確認してください。
しっかりなじんでないとクリームがよれる場合があります。
化粧水がなじんだらすぐにクリームを塗ってください。
時間を空けすぎるとお肌の表面が乾燥してしまいますので、化粧水がなじんだら時間を空けずにつけることが重要です。
2)適量を手にとる
お肌の状態を確認しながら、お肌に合った使用量を手に取ってください。
クリームの量が少ないと充分な保湿効果が得られないだけでなく、クリームをお肌になじませる際に摩擦が起こりやすくなります。
逆に、クリームの量が多すぎるとべたつきの原因になることも考えられるため、お肌の状態を確認しながら、乾燥が気になる箇所がある場合は重ね付けするなどして、徐々に調整していくことがおすすめです。
3)温めてからなじませる
クリームを手に取ったら、顔になじませる前に、手のひらの温度で少しクリームを温めます。
手のひらで温めることで、肌の温度と近くなりお肌になじみやすくなります。
またクリーム自体が柔らかくなりなじみやすくなります。
4)やさしくなじませる
クリームを「右頬、左頬、額、あご、鼻」の5箇所にのせます。
クリームをのせる量ですが、両頬は多めに、皮脂の分泌量が多い額・あご・鼻は少なめにのせます。
摩擦が起こらないようやさしく丁寧に、クリームを中心から外側へ伸ばしていきます。
目元などデリケートな部分は指の腹の部分を使うことを意識して、よりやさしく丁寧になじませます。
お顔全体にクリームをなじませることができたら、手のひらで顔を包み込み、パーツごとに10秒程度ハンドプレスをして、よりしっかりお肌になじませていきます。
5)気になる部分には重ね付け
目元や口元はデリケートなだけでなく、顔の中でも動きが多く乾燥しやすいパーツですので、しっかりとクリームを塗ってください。
紫外線を多く浴びた日や、乾燥が気になる箇所がある場合には重ね付けをしてください。
また、季節や生活環境によってお肌の状態は日々変化します。
毎日のお肌の状態をしっかりと確認していただき、お肌に合った使用量に調整してください。
男性のお肌の皮脂量は女性の約3倍にもなるといわれており、クリームは必要ないと思われる方もいらっしゃるかと思います。
オイリー肌の場合、一見すると乾燥とは程遠い状態と思われがちですが、実は乾燥が原因でうるおい不足を解消しようと過剰に皮脂が分泌されていることも考えられます。
皮脂が過剰に分泌されることで、クリームを塗るとさらにベタベタするからとクリームを避ける方もいらっしゃるかと思いますが、それでは余計に皮脂が分泌されてしまいます。
オイリー肌の方やクリームのべたつきが苦手な方も、べたつきの少ないクリームを選んだり、量を少なくするなどして、クリームを塗布されることをおすすめします。