■うるおいを残しながらお肌の汚れを落とす
スキンケアの基本となるのが「洗顔」です。
洗顔の目的はお肌に付着した余分な皮脂や汗、ホコリなどの汚れを落とすことです。
毛穴に溜まった汚れを取り除くことで、お肌トラブルの原因となるニキビや吹き出物の予防につながるだけでなく、肌表面の古い角質を取り除くことで、健やかな肌を作ることにもつながります。
身体の中の老廃物が汗や皮脂とともに外に出されるので、そのまま付着していると、雑菌の繁殖の原因にもなります。
また、洗顔をすることでその後に塗布する化粧水やクリームがお肌になじみやすくなります。
手順
1)手を洗う
手をきれいにしないまま洗顔すると、目には見えない雑菌を顔に広げてしまう可能性もあります。
なお、お肌への刺激を減らすため、弾力のあるキメ細かな泡で洗顔することが大切となりますが、手を清潔にしておくことで、洗顔料の泡立ちがよくなり弾力のあるきめ細かな泡が作りやすくなります。
2)ぬるま湯で予洗い(よあらい)
洗顔料を使う前に30~34℃ぐらいのぬるま湯で顔を洗います。
予洗いすることで洗顔料がお肌になじみやすくなり、皮脂汚れや不要な角質を落としやすくなります。
お肌を清潔に保つため大切な洗顔ですが、使用する洗顔料や洗顔時間が長くなることによって、汚れだけでなく、お肌のうるおいを取りすぎてしまうことが考えられます。
予洗いにより汚れが落ちやすくなることで、洗顔料がお肌に直接触れる時間を短くすることができ、お肌への負担を軽減し乾燥を防ぐことにもつながります。
3)しっかりと泡立てる
泡立てネットを使って洗顔料をしっかり泡立てて、キメの細かい弾力のある泡を作ります。
ツノが立ち、手のひらを逆さにしても落ちてこないようなコシがある、ふわふわの状態が理想です。
弾力のあるキメ細かな泡で洗顔することで、お肌への刺激を減らすだけでなく毛穴までしっかり洗浄することができます。
また、洗顔料のペーストや原液のまま、手でゴシゴシと顔に広げて、お肌の上で泡立てるなどはお肌トラブルの原因にもなります。
4)包み込むように洗う
皮脂の出やすいTゾーンに泡をのせ、円を描きながら泡を転がすようにして洗います。
ゴシゴシと強くこすると摩擦によりお肌を傷つけてしまうため、キメ細かな弾力のある泡で包み込むようなイメージでやさしく洗いましょう。
5)洗い流す
洗い終わったらぬるま湯ですすぎ残しがないようしっかり洗い流します。
お肌に洗顔料や汚れが残ると、お肌トラブルの原因になることがあるため、しっかり洗い流すことが大切です。
なお、お肌のテカリが気になるからと1日に何度も洗顔したり、お湯の温度が熱すぎたりするとお肌に必要な油分まで落としてしまい、お肌の乾燥につながるため注意が必要です。
また、冷たい水だと毛穴が閉じて汚れが落ちにくくなることが考えられるため、30~34℃ぐらいのぬるま湯で洗い流すことがおすすめです。
6)タオルでやさしく水分を拭き取る
洗い流した後は、柔らかいタオルでお肌についた水分をやさしく丁寧に吸い取ります。
その際、お肌をこすったり、力を入れすぎるとお肌に負担をかけることになるため、やさしく押さえるようにして水分を吸い取るようにしてください。
そのまま放置すると、お肌は乾燥してカサカサになり、お肌トラブルの原因となります。
また、タオルが不潔だとお肌トラブルの原因になるため、清潔なタオルを使用してください。